Tanii Column コラム
一見して馬鹿げていない
アイデアは、見込みがない。
20世紀、物理学の世界では人類史に残る2つの発見があった。
相対性理論と量子論だ。
相対性理論はご存知の通り、アインシュタインが発見した。
量子論はたくさんの物理学者が断続的に発見を続け、
現在に至る。
アインシュタインは、25歳までに相対性理論に続く
多くの仮説を設定している。
量子論を発見した多くの物理学者たちも、
20代のうちに、その仮説を設定している。
その後その若者たちは、
世界を変える証明を成し遂げることになるのだが、
それまでの何十年もの間、
物理学会はこの若者たちを批判し続けていた。
若者たちは正しかったのだ。
新たな世界は、いつも若者が創造する。
若い時のその能力を、義務や修行や奉公に使うのではなく、
その想像力、柔軟性、行動力を、最大限生かして働く方がいい。
アインシュタインの時代と同じく、
現代でも若者に対する批判を目にすることがある。
社会は若者の発想力に期待し、
その成功を支援するものであるべきだと思う。
たしかに、若者の柔軟な発想は、突拍子もなく響くときもある。
しかし、アインシュタインはこう言っている。
「一見して馬鹿げていないアイデアは、見込みがない。」
僕は若者のさまざまな声に耳を傾け、
支援する存在でありたいと思う。